こちらで告知した「音食紀行」さんのイベント第1回「ビザンツ帝国の食卓と音楽」、無事終わりました。
当日はドタキャンもなく、ほぼ予定通りの皆様にお越しいただきました。
会場は飯田橋駅から北へ10数分の場所。お茶室の3階です。
仕込み風景1
仕込み風景2
会場には「ハンドメイドビザンツ部」ミハイル8世さんに超力作の甲冑を展示して頂きました。ミハイル8世さんのツイッターアカウントで製作状況を見させていただいてはいましたが、実際見ると本当にすごい出来栄えでした。
料理提供開始。まずは、急遽追加されたパンから。
今でこそ健康志向とかそういう理由で黒っぽいパンも好まれますが、やはり白いパンの方がステイタスは高かったようです。
ここで、ちょいとビザンツとは何かという素人には荷の重い話を、私コンスタンティノープルからの使者がさせていただきました(ビザンツ帝国概説 2022-10-22)。
説明するの難しいですよね、本当に。次回からもっとちゃんとした方にお願いしたい!
気を取り直して、当初予定の1品目 奥にあるのが 10月のビザンツサラダ(ネギを中心に)、手前は1月のサラダ
1月のサラダは松の実・ピスタチオが入っていたこともあって大好評でした。
1品目からの後からは白沢達生さんが今や消滅してしまった国であるビザンツの音楽を、正教圏や西欧諸国などに伝播した音楽などの中からどう掘り返して辿っていけるかという話になりました。
ビザンツの知識人が世俗のことを遺すのにあんまり興味なかったせいか、料理にしても音楽にしても世俗建築にしてもなかなか現代の我々が当時の物を想像したり復元したりしようとすると難しいですよね。
2品目 カルニブス(ビザンツ風ヤギ肉煮込み)
リウトプランドが『コンスタンティノープル使節記』でさんざん貶してたやつです。これも大好評でした。
ヤギ肉は豪州産です。
3品目 ローストポーク、オキシメルソース添え
もうこれはね、なにせ肉の塊ですからね。美味くないわけがないやつです。
4品目 カタスタトン(トラカーナス:酸っぱいお粥)
ヨーグルトなどを使った麦粥です。
これはなかなか面白い味でしたね。
あとで鍋洗うのが大変でしたが。
5品目 オクスガラ(酸っぱいヨーグルト状のチーズ)
これは蜂蜜とよくあう味でした。
これだけお出しして約3時間、料理も白沢さんのお話も(私の話は別にどうでもいい)おおむね好評だったようなので、遠藤さんはもう年に2回くらいやろうという勢いですが、はたしてどうなることやら。
今回ご参加できなかった方で興味を持たれた方、次回開催の際には是非お越しください。
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