黒は、ビザンティン帝国以外の地域の出来事です。
前期
4世紀
- 313 ローマ帝国、ミラノ勅令でキリスト教を公認
- 316 西晋滅亡、五胡十六国時代へ[中国]
- 320 インドでチャンドラグプタ1世がグプタ朝を建てる
- 325 第1回ニカイア公会議、アリウス派を異端とする
- 330 コンスタンティヌス1世、ビュザンティオンを首都とする【いわゆる『コンスタンティノポリス(コンスタンティノープル)遷都】。
- 346 百済建国[朝鮮半島]
- 356 新羅建国[朝鮮半島]
- 375 フン族侵入、民族大移動開始。
- 378 ヴァレンス帝、アドリアノープルで西ゴート人に敗れ、戦死
- 386 北魏成立[中国]
- 392 テオドシウス1世、キリスト教を国教とする。
- 395 テオドシウス1世が没し、ローマ皇帝位はアルカディウス・ホノリウスの2人の息子に分割相続される【いわゆる「ローマ帝国の東西分裂」】
5世紀
- 410 西ゴート人、ローマ市を占領、略奪
- 413 コンスタンティノープルにテオドシウスの城壁が建設される
- 413 倭王、東晋に遣使、以後「倭の五王」が中国南朝に遣使する
- 420 ササン朝ペルシャと交戦
- 420 劉裕、東晋から禅譲を受け、宋を建国[中国]
- 431 エフェソス公会議、ネストリウス派を異端とする
- 438「テオドシウス法典」公布
- 439 ヴァンダル族、北アフリカに建国(ヴァンダル王国)。中国では北魏が華北を統一し、南北朝時代が始まる
- 451 カルケドン公会議、単性論を異端とする
- 451 カタラウヌムの戦い。西ローマ・ゴート連合軍、フン族を破る
- 453 フン族のアッティラ王死去
- 468 レオ1世、ヴァンダルに海戦で敗れる
- 476 ゲルマン人傭兵隊長オドアケル、西ローマ皇帝ロムルス・アウグストゥルスを廃位する【西ローマ帝国の滅亡】
- 487 東ゴート王テオドリック、皇帝ゼノンの命でイタリアを占領、東ゴート王国建国
- 491 アナスタシウス1世即位(-518)
- 496 フランク王クローヴィス、カトリックの洗礼を受ける
- 500 この頃からアヴァール人やスラヴ人がバルカン半島に侵入し始める
6世紀
- 527 ユスティニアヌス1世即位(-565)
- 527 ササン朝ペルシャ、ホスロー1世即位(ササン朝の最盛期)。日本、筑紫国造磐井の反
- 529 「ローマ法大全」の編纂開始(-532)
- 532 コンスタンティノープルでニカの乱勃発。ササン朝との間に「恒久平和条約」を締結
- 534 ベリサリウス将軍、ヴァンダル王国を滅ぼす
- 434 北魏、東西に分裂[中国]
- 535 イタリア遠征開始、ゴート戦争始まる(-555)
- 537 ユスティニアヌス、ニカの乱で焼失した聖ソフィア教会を再建
- 541 共和制ローマ以来のコンスル職が廃止される
- 542 543年にかけてペストが流行
- 548 皇后テオドラ死去。この頃、ラヴェンナの聖ヴィターレ教会のモザイク画完成
- 552 百済王、日本に仏像・経典を贈る
- 555 東ゴート王国を滅ぼしてイタリアを支配
- 562 ホスロー1世エジプトに侵入。ビザンティン・ペルシャの間で「50年間平和条約」を締結
- 565 ユスティニアヌス1世死去。甥のユスティヌスが即位(ユスティヌス2世)
- 568 ランゴバルト王アルボイン、北イタリアに侵入
- 570 この頃、メッカでムハンマド誕生
- 569 ユスティヌス2世、突厥と同盟を結ぶ
- 572 ササン朝と交戦、591年まで続く
- 580 この頃から、アヴァール・スラヴ人によるギリシャ諸都市の破壊が始まる
- 581 楊堅、隋を建国[中国]
- 582 マウリキウス帝、ラヴェンナとカルタゴに総督府を設置
- 583 隋、大興城(長安)を建設。科挙が始まる[中国]
- 584 イベリア半島の帝国領を失う
- 589 隋、南朝陳を滅ぼし中国を再統一
- 593 推古天皇即位、聖徳太子摂政となる[日本]
中期
7世紀
- 602 フォカスの反乱。マウリキウス帝が殺され、百人隊長フォカスが帝位を奪う。ササン朝ペルシャのホスロー2世、ビザンティン帝国への攻撃を開始。
- 603 冠位十二階制定[日本]
- 604 憲法十七条制定[日本]
- 606 インドでハルシャ・ヴァルダナ王即位(-647)
- 607 小野妹子らを隋に派遣[日本]
- 610 カルタゴ総督ヘラクレイオス親子の反乱、ヘラクレイオス(子)がフォカスを倒して皇帝に即位(-641)。ヘラクレイオス王朝始まる
- 614 ササン朝ペルシャ、エルサレムを占領。以降シリア、エジプト、パレスティナを占領
- 618 この頃、コンスタンティノープル市民への穀物配給を廃止
- 618 李淵、唐を建国、隋滅亡[中国]
- 622 ヘラクレイオス、対ペルシャ遠征開始
- 622 ムハンマド、メディナに赴く(ヒジュラ、イスラム暦元年)。日本、聖徳太子没。
- 626 ペルシャ・アヴァール連合軍、コンスタンティノープルを包囲。ビザンティン側は辛くもこれを退ける。
- 627 ニネヴェの戦いでサーサーン朝に勝利
- 628 ヘラクレイオス、ササン朝の首都クテシフォンまで侵攻し、ササン朝が降伏。シリア、パレスティナ、エジプトを奪回
- 629 凱旋したヘラクレイオス、「キリスト信者のバシレウス」と称する。
- 632 イスラム、正統カリフ時代始まる。
- 634 アラブ人、シリアに侵入
- 635 ネストリウス派キリスト教(景教)、唐に伝わる
- 636 ヤムルーク河畔の戦い。ビザンティン軍、アラブ軍に敗れ、シリア、パレスチナを次々に失陥。
- 642 アラブ軍がアレクサンドリアを占領、エジプトもアラブの手に落ちる
- 642 アラブ軍、ササン朝ペルシャ帝国を滅ぼす
- 645 大化の改新[日本]
- 655 リュキア沖の海戦。コンスタンス2世率いるビザンティン海軍、アラブ海軍に惨敗
- 661 ウマイヤ朝イスラム帝国成立(-750)
- 663 コンスタンス2世、宮廷をシチリア島のシラクサに移す
- 663 白村江の戦い。日本、唐・新羅連合軍に敗れる
- 667 この頃、「ギリシャの火」が発明される
- 668 高句麗滅亡[朝鮮半島]
- 672 壬申の乱[日本]
- 672「ギリシャの火」の使用が始まる
- 674 アラブ軍、コンスタンティノープルを包囲(-678)
- 676 新羅、朝鮮半島を統一
- 680 この頃、ブルガール人が帝国領内に侵攻し、ブルガリアを建国(第1次ブルガリア王
- 690則天武后、帝位を簒奪、国号を周とする[中国]
- 694 藤原京に遷都[日本]
- 698 アラブ軍、カルタゴを占領。北アフリカの帝国領は全て失われる
8世紀
- 701 大宝律令制定[日本]
- 710 平城京に遷都[日本]
- 710 イタリアで反乱
- 711 アラブ軍、西ゴート王国を滅ぼす[イベリア半島]
- 717 レオーン3世が反乱を起こして即位し、イサウリア(シリア)王朝を創始。アラブ軍のコンスタンティノープル包囲(-718)
- 718 首都包囲のアラブ軍を撃退。以降アラブ人の大規模な侵入はなくなる
- 726 レオーン3世が聖像破壊令を出す
- 732 フランク王国のカール・マルテル、トゥール・ポワティエ間の戦いでアラブ軍を撃退
- 740 アクロイノンの戦い。ビザンティン軍、アラブ軍を撃退
- 741「エクロゲー法典」公布
- 750 クーデターでアッバース朝が成立。首都がダマスカスからバグダードへ移る[イスラム]
- 751 北イタリアのラヴェンナがランゴバルト人に占領される
- 751 タラス河畔の戦いでアッバース朝が唐を破る[中国]。フランク王国で小ピピンが即位し、カロリング王朝を創始する
- 754 フランク王小ピピン、ローマ教皇に土地を寄進する(ローマ教皇領のはじまり)
- 755 唐で安史の乱(-763)。以後唐は衰退に向かう[中国]
- 756 イベリア半島に後ウマイヤ朝がおこり、イスラム帝国が分裂する
- 763 コンスタンティノス5世、アンキアロスでブルガリアに勝利する
- 771 カールが唯一のフランク王となる
- 780 唐、租庸調制から両税法に移行する
- 784 長岡京に遷都[日本]
- 786 アッバース朝で、ハールーン・アッラシード即位(-809)、アッバース朝の最盛期
- 787 第2回ニカイア公会議、聖像崇拝が復活する
- 794 平安京に遷都[日本]
- 797 エイレーネー、息子コンスタンティノス6世の目を潰して帝位を簒奪。初の女帝となる
- 798 フランク王国、アヴァールを滅ぼす
- 800 フランク王カール、ローマ皇帝として戴冠(カール大帝)
9世紀
- 805 スラヴ人からペロポネソス半島を奪回
- 811 ニケフォロス1世がブルガリアに遠征し、首都プリスカを攻略するが、帰途を襲われて戦死する
- 813 ブルガリアのクルム・ハンが逆襲。コンスタンティノープルを包囲する
- 815 再び聖像破壊令が出される
- 820 スラヴ人トマスの反乱
- 827 アラブ人、クレタ島を占領
- 831 アラブ軍、シチリアのパレルモを攻略
- 838 アラブ軍、小アジアに侵入
- 843 コンスタンティノープル宗教会議。聖像崇拝の最終的な復活
- 843 ヴェルダン条約でフランク王国が3つに分裂する
- 860 キエフ・ルーシ、コンスタンティノープルを攻撃
- 863 ララカオン川の戦いでミカエル3世がアラブ軍を撃破。キュリロスとメトディオス、モラヴィア(チェコ)でキリスト教を布教
- 864 ブルガリアのボリス、キリスト教に改宗する
- 867 バシレイオス1世がクーデターで即位し、マケドニア王朝を創始する。
- 867 応天門の変[日本]
- 870 メルセン条約 [フランク王国]
- 875 唐で黄巣の乱(-884)
- 882 オレガ、キエフ大公国(キエフ・ルーシ)を建国
- 888 この頃に皇帝レオーン6世によって「バシリカ法典」が公布される
- 893 弟1次ブルガリア帝国、シメオン(-927)の下で最盛期を迎える
- 894 遣唐使が廃止される[日本]
- 896 ブルガロフュゴンでブルガリアに敗北する
10世紀
- 907 唐滅亡、五代十国時代へ[中国]
- 910 キエフ大公オレーグとの間に通商条約を結ぶ
- 913 ブルガリアのシメオン王、コンスタンティノープルを包囲。コンスタンティノープル総主教から、「ブルガリア皇帝」に戴冠される
- 916 耶律阿保機、契丹(遼)を建国[中国東北部]
- 919 ロマノス・レカペノスのクーデター。海軍司令長官ロマノス・レカペノス、宮廷の実権を握る。
- 920 ロマノス・レカペノス、幼帝コンスタンティノス7世(バシレイオス1世の孫)に代わり、正帝となる(ロマノス1世)。
- 934 ロマノス1世、自由農民保護に関する新法を公布
- このころ、コンスタンティノス7世の下でマケドニア朝ルネサンスが開花する
- 935 平将門の乱[日本]、新羅滅亡[朝鮮半島]
- 936 藤原純友の乱[日本]、高麗、朝鮮半島を統一
- 944 ロマノス1世、失脚。コンスタンティノス7世が正帝の地位を回復。
- 945 ブワイフ朝、バグダードに入城して政権を奪取。アッバース朝のカリフ、実権を失う
- 955 レヒフェルトの戦い。マジャール族、ドイツ王オットーの軍に敗北
- 960 趙匡胤、宋を建国[中国]
- 961 将軍ニケフォロス・フォカス、クレタ島をアラブ人から奪回
- 962 ドイツ王オットー、教皇ヨハネス12世から「ローマ皇帝に戴冠」され、神聖ローマ帝国成立
- 963 ニケフォロス・フォカス、ロマノス2世(コンスタンティノス7世の息子)没後の争いに勝利し、皇帝に即位する(ニケフォロス2世フォカス)
- 965 キプロス、帝国の単独統治となる(それまではイスラム帝国と共同統治)。
- 969 ニケフォロス2世の甥、ヨハネス・ツィミスケス、ニケフォロス2世を殺害して即位(ヨハネス1世ツィミスケス。-976)。アンティオキア、帝国領となる
- 970 スヴァトスラフ率いるキエフ大公国軍が、アドリアノープルを包囲する
- 971 ヨハネス1世、キエフ大公スヴァトスラフを破る
- 976 ヨハネス1世、シリア遠征の帰途に死去。ロマノス2世の息子バシレイオス2世、正帝に即位(-1025)【ビザンティン帝国の最盛期】
- 986 ガズニ朝、北インドへ侵入
- 987 バルダス・フォカスの反乱(-989)
- 987 西フランク(フランス)王国でカロリング朝断絶。ユーグ・カペーが即位して、カペー朝を創始する
- 988 キエフ大公ウラジーミル1世、キリスト教に改宗(ルーシのキリスト教化)
- 989 バシレイオス2世、キエフ大公国に援軍を得てバルダス・フォカスを破る
- 995 藤原道長、内覧となる[日本]
11世紀
- 1014 クレディオンの戦いで、バシレイオス2世がブルガリアを破る
- 1018 ビザンティン帝国、第1次ブルガリア帝国を滅ぼす
- 1025 バシレイオス2世死去、弟のコンスタンティノス8世が統治
- 1028 コンスタンティノス8世死去、娘のゾエと結婚したロマノス・アルギュロスが即位(ロマノス3世)
- 1034 ロマノス3世が暗殺され、ゾエと再婚したミカエル4世が即位(-1041)
- 1038 タングート族、西夏を建国[中国]。トゥグリル・ベク、セルジューク朝を建国
- 1042 ミカエル5世、ゾエを追放。怒ったコンスタンティノープル市民が反乱を起してミカエル5世は失脚、かわってコンスタンティノス・モノマコスがゾエと結婚して即位する(コンスタンティノス9世)
- 1047 宮殿内に法科大学・哲学大学を設置
- 1051 前九年の役[日本]
- 1054 ローマ教皇レオ9世(の使節)とコンスタンティノープル総主教ミカエル1世が相互破門【いわゆる「東西教会の分裂」】
- 1055 セルジューク朝軍、バグダード入城
- 1057 イサキオス・コムネノスが反乱を起して即位(イサキオス1世)
- 1066ノルマンディー公ウィリアム、イングランドを征服してノルマン朝を創始
- 1069 宋で王安石の改革が始まる[中国]
- 1071 ノルマン人が、南イタリアに残っていた最後の帝国領バーリを占領。マンツィケルトの戦いでロマノス4世がセルジューク朝に惨敗し、捕虜になる
- 1077 ニケフォロス・ブリュエンニオスの反乱(-1078)
- 1077「カノッサの屈辱」。神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世、教皇に屈服
- 1078 イサキオス1世の甥、アレクシオス・コムネノスが反乱を起こして、アレクシオス1世として即位(-1118)し、コムネノス王朝創始。ノルマン人ロベール・ギスカールが帝国を攻撃(-1085)
- 1082 アレクシオス1世、ヴェネチアに貿易特権を与える
- 1083 後三年の役[日本]
- 1086 ペチェネグ人がドナウ川を越えて侵入する
- 1083 白河上皇、院政を開始[日本]
- 1092 アレクシオス1世の通貨改革
- 1095 教皇ウルバヌス2世、アレクシオスの援軍派兵に応える形でクレルモン公会議で「十字軍」を提唱
- 1097 第1回十字軍、コンスタンティノープルに到着
- 1099 十字軍、エルサレムを占領し、エルサレム王国を建国(-1291)
12世紀
- 1108 ロベール・ギスカールの子ボエモンドを屈服させる
- 1115 完顔阿骨打、金を建国[中国東北部]
- 1118 アレクシオス1世死去、長男のヨハネス2世が、姉アンナの妨害を阻んで皇帝に即位(-1143)
- 1122 「ヴォルムス協約」。叙任権闘争に一応の決着[ドイツ]
- 1125 金、遼を滅ぼす[中国東北部]
- 1126 靖康の変。宋、金に首都開封を占領され、いったん滅亡[中国]
- 1127 宋が復活し、中国の南半分を確保(南宋)[中国]
- 1130 ノルマン人、両シチリア王国を建国(-1860)
- 1137 ヨハネス2世、アンティオキアを再び奪回
- 1143 ヨハネス2世死去、マヌエル1世が即位(-1180)
- 第2回十字軍(-1148)
- 1155 マヌエルのイタリア遠征。イタリア半島東部を占領
- 1156 帝国軍、イタリアのプリンティジで両シチリア王国に敗北
- 1156 保元の乱[日本]
- 1158 神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世、イタリアに遠征
- 1159 平治の乱[日本]
- 1167 平清盛、太政大臣となる[日本]
- 1169 サラディン、エジプトにアイユーブ朝を建国(-1250)
- 1171 ヴェネチアと断交
- 1171 セルビアでステファン・ネマイッチが即位(-1196)、徐々にセルビアが帝国領を侵
- 1176 ミュリオケファロンの戦いでマヌエル1世がセルジューク朝軍に惨敗
- 1183 アンドロニコス・コムネノス、マヌエルの息子アレクシオス2世を殺害して即位(アンドロニコス1世)
- 1185 ノルマン人が帝国第二の都市テサロニカを占領。コンスタンティノープルの市民反乱でアンドロニコス1世が失脚、殺害される。アレクシオス1世の娘の孫イサキオス・アンゲロスが皇帝となり、アンゲロス王朝が始まる(イサキオス2世)。
- 1185 壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡[日本]
- 1187 サラディン、エルサレムを奪還
- 1187 ブルガリアが再独立する(第2次ブルガリア帝国)
- 1189 第3次十字軍(-1192)。セルジューク朝が分裂する。
- 1192 源頼朝、征夷大将軍となる[日本]
後期
13世紀
- 1204 第4回十字軍がコンスタンティノープルを占領し、ラテン帝国を建国。ビザンティン(ローマ)帝国はいったん滅亡。コムネノス王朝の一族出身のアレクシオス・コムネノス、小アジア北東部のトレビゾンド(現在のトルコ・トラブゾン)を拠点に自立(トレビゾンド帝国)
- 1205 アンゲロス王朝の一族ミカエル1世コムネノス・ドゥーカス、ギリシャ西部のアルタを拠点に亡命政権エピロス専制候国を樹立。
- 1205 アドリアノープルの戦い。ラテン皇帝ボードゥアン、ブルガリアの捕虜となる
- 1206 テムジンがモンゴル高原を統一し、チンギス・ハンと称する。
- 1208 アンゲロス王朝の縁戚テオドロス・ラスカリス、小アジアのニカイア(現在のトルコ・イズニク)で「ローマ皇帝」に戴冠(テオドロス1世ラスカリス)。亡命政権ニカイア帝国成立。
- 1209 イングランド国王ジョン(欠地王)、教皇インノケンティウス3世に破門され
- 1211 テオドロス1世、マイアンドロス河畔の戦いでルーム・セルジューク朝軍を破
- 1215 イングランドでマグナ・カルタが成立
- 1219 ニカイア帝国、ヴェネチアと通商条約を結ぶ
- 1219 チンギス・ハンの征西(-1225)
- 1221 承久の乱[日本]
- 1224 エピロス専制候テオドロス・アンゲロス、皇帝を名乗り、コンスタンティノープルに迫る
- 1227 モンゴル、西夏を滅ぼす[中国北西部]
- 1230 エピロス、クロコトニッツァでブルガリアに敗北。首都奪回の夢が潰える
- 1234 モンゴル、金を滅ぼす[中国]
- 1236 モンゴルのバトゥ、ルーシ、東欧に遠征(-1242)。ルーシ、モンゴルの支配下に入る
- 1240年代、第2代皇帝ヨハネス3世ドゥーカス・ヴァタツェス(在位:1222年 – 1254年)治下のニカイア帝国がエピロスとブルガリアを破り、バルカン半島に勢力を拡大
- 1241 ハンザ同盟成立。モンゴル、東欧へ侵入
- 1243 バトゥ、キプチャク・ハン国(ジョチ・ウルス)を建国し、ルーシを支配下に収める。
- 1254 神聖ローマ帝国、大空位時代(-1273)
- 1258 モンゴルのフラグ、アッバース朝を滅ぼし、イル・ハン国(フレグ・ウルス)を建国。
- 1259 ニカイア帝国で、ミカエル・パライオロゴスが幼帝ヨハネス4世ラスカリスの共同皇帝となる。ペラゴニアの戦いで、ニカイア帝国が反ニカイア連合軍を撃破する
- 1261 ニカイア帝国がコンスタンティノープルを占領し、ビザンティン帝国復興。ミカエル・パライオロゴス、ヨハネス4世を追放して単独皇帝となり(ミカエル8世)、パライオロゴス朝(パレオロゴス朝)を創始する
- 1262 帝国、モレアス(ペロポネソス半島)を獲得
- 1263 帝国、ブルガリアから黒海沿岸の諸都市を奪う
- 1265 アンジュー伯シャルル、シチリア征服を開始(-1268)
- 1267 モンゴルでハイドゥの反乱(-1301)
- 1271 フビライ・ハン、大元ウルス(元王朝)を建設[中国]
- 1273 ハプスブルク家のルドルフ、神聖ローマ皇帝となる(ルドルフ1世)
- 1274 第2回リヨン公会議。東西教会の合同を決議(実施されず)
- 1274 元、第1次日本遠征(元寇、文永の役)[中国]
- 1279 元、南宋を滅ぼす[中国]
- 1281 元、第2次日本遠征(元寇、弘安の役)[中国]
- 1282「シチリアの晩鐘事件(実はミカエル8世の策略)」。ビザンティン帝国征服を狙うアンジュー伯シャルルの野望挫折
- 1282 ハプスブルク家がオーストリアを獲得
- 1283 ミカエル8世の後を継いだアンドロニコス2世、東西教会の合同を取り消す
- 1299 オスマン・ベイ、オスマン朝を建国、マルコ・ポーロの「世界の記述(東方見聞録)」成る
14世紀
- 1303 イル・ハン国、シリアでマムルーク朝に敗北
- 1305 ダンテ、「神曲」の執筆を開始
- 1309 教皇庁、アビニョンへ移転(-1377)
- 1320 アンドロニコス2世と孫のアンドロニコス3世が帝位を争う(-1328)
- 1331 セルビアでステファン・ウロシュ4世ドゥシャン王が即位(-1355)、セルビア王国が帝国を圧迫、オスマン朝によってニカイア陥落
- 1333 鎌倉幕府滅亡。「建武の新政」開始[日本]
- 1336 後醍醐天皇が吉野に移り、南北朝時代が始まる[日本]
- 1338 足利尊氏、征夷大将軍となり、室町幕府を創始[日本]
- 1340 アンドロニコス3世、エピロスを併合
- 1341 アンドロニコス3世死去、ヨハネス・カンタクゼノスの反乱
- 1342 テサロニカ(テッサロニキ)で「熱心党(ゼーロイタイ)」による反貴族運動がおこる
- 1345 セルビア王ステファン・ウロシュ4世、皇帝を称する(-1355)。
- 1347 ヨハネス・カンタクゼノス、コンスタンティノープルに入城し、ヨハネス5世の共同皇帝となる(ヨハネス6世カンタクゼノス)
- 1347 地中海沿岸やヨーロッパでペストが大流行(-1349)
- 1354 オスマン朝がガリポリを占領し、バルカン半島の征服を開始。ヨハネス6世カンタクゼノス退位
- 1365 オスマン朝、アドリアノープルを占領。コンスタンティノープルが孤立する。
- 1368 朱元璋によって明が建国され、元はモンゴル高原へ撤退(北元)[中国]。足利義満が将軍となる[日本]
- 1370 ティムール帝国成立
- 1371 マリツァ川の戦いで、セルビア軍がオスマン朝軍に敗北
- 1373 ヨハネス5世、オスマン朝に臣従。帝国はオスマン朝の属国となる
- 1378 教皇庁、ローマとアヴィニョンの2つに分裂(シスマ)
- 1380 クリコヴォの戦いでモスクワ公国がキプチャク・ハン国を破る
- 1386 ヤギェウォ朝による、ポーランド・リトアニア同君連合成立
- 1389 コソヴォの戦いでセルビアなどの連合軍が、オスマン朝軍に大敗
- 1392 李成桂によって高麗が滅び、李氏朝鮮成立[朝鮮半島]。南北朝合一[日本]
- 1395 ティムール帝国、西アジアを制覇
- 1396 ドナウ河畔のニコポリスで、ハンガリー王ジギスムント率いる十字軍がオスマン朝軍に敗北。コンスタンティノープルがオスマン朝軍に包囲される(-1402)
- 1399 マヌエル2世、西欧へ援軍依頼の旅に出る(-1402)
15世紀
- 1402 ティムール、アンカラの戦いでバヤジット1世率いるオスマン軍を破り、オスマン帝国一時解体。明で靖難の変。燕王朱棣が帝位を簒奪(成祖永楽帝。-1424)[中国]
- 1405 オスマン帝国復興。永楽帝、鄭和を南海遠征に派遣(-1433)[中国]
- 1419 フス派戦争(-1436)[チェコ]
- 1422 コンスタンティノープルがオスマン朝軍に再包囲される
- 1430 オスマン朝、テサロニカを陥落させる
- 1439 フェラーラ=フィレンツェ公会議で東西教会の合同を決議
- 1444 ヴァルナの戦いで、ハンガリーがオスマン朝軍に敗北
- 1448 コンスタンティノス11世ドラガセス即位(-1453)
- 1453 オスマン朝軍によってコンスタンティノープルが陥落し、最後の皇帝コンスタンティノス11世戦死。【ビザンティン帝国の滅亡=ローマ帝国の最終的滅亡】
- 1453 英仏百年戦争終結(1339-)
- 1460 ペロポネソス半島の都市ミストラがオスマン朝軍によって陥落する
- 1461 トレビゾンド帝国最後の皇帝ダヴィドが、オスマン朝軍に降伏し、トレビゾンド帝国滅亡