イベント報告:佐藤二葉『きょうのアンナ・コムネナ』上巻発売記念&「アンナ・コムネナ生誕祭(940周年)」2023/12/02

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先日こちらの記事でも書きましたが、アンナ・コムネナ(1083/12/01 – 1153~1154頃)が生まれてから940周年(正確には当時はユリウス暦なのですが、そういうことは気にしない)にあたる12月2日に佐藤二葉先生の公式同人誌『きょうのアンナ・コムネナ』上巻が発売されました。星海社が作っているけど同人誌。

そして、その出版記念サイン会が「アンナ・コムネナ生誕祭」として東京・神田神保町の書泉グランデで開催されました。

XことTwitterで「#アンナ・コムネナ生誕祭」タグ作った人間としては、「ついにここまで来たか」という感じ。

という訳で、書泉グランデに行ってまいりました。私が行ったのは2回開催のうちの2回目の方です。

書泉グループが、最近中世ヨーロッパに注力しているのは書泉グランデでは5階(鉄道コーナー)がメインの私でも知っているのですが、正直書籍のラインナップは西欧に寄ってしまっているので(ビザンツ関連で置いてあったのが小林功先生が共著の『地中海世界の中世史』しかなかったりする)、アンナ・コムネナでイベントやるのか、意外だなと思ったりもしたのですが。

 

 

 

 

会場はアイドルのイベントをやる7階ではなく、1階のイベントスペースでした。会場内にはこのような展示も。楽器(古代)も羊皮紙も貴重なものですよ。ちなみに羊皮紙の内容は、12世紀にビザンツで作られた『ヨハネス・クリュソストモス説教集』。左上に井上浩一先生の『歴史学の慰め アンナ・コムネナの生涯と作品』があるところにセンスを感じます。

 

 

 

お客さんの大半は女性の方でして、私なんぞは「うっわ、自分、すっげー浮いてる」と思ったのですが、まあ、そこは本作品と全く無関係な人間ではない(第1巻の巻末参照)なのでご容赦願いたいという・・・。

16時から少し回った自分に佐藤二葉先生ご登場。二葉先生とは、XことTwitterでやり取りはさせて頂いていますが、直接お目にかかるのは初めて。
先生、漫画も小説も書いておられますが本職はパフォーマーですので、1曲ご披露頂いたり、『アレクシアス』のうちアンナ様が自らが生まれた日のことを書いた部分(六巻8章第1節)を朗読されたりで、たいそう盛り上がりました。

 

 

 

アンナ様の940周年の誕生日ということで、バースデーケーキも登場。

940っていうロウソクが付いた誕生日ケーキ、中々ないですよ。

ちなみに書泉のスタッフさんと二葉先生で「書店なのに火を使って平気なのか」トークをされておりましたが、まあ多分大丈夫だったのでしょう。ギリシャの火じゃないし(そういう問題じゃない)。

 

 

 


それからサイン会になったのですが、書泉さんがサインの宛名としてはひらがなとかカタカナを指定されていたので、本名のカタカナを用意していたのですが、二葉先生に「ビザンティン帝国同好会」管理人であることをお伝えしてご挨拶したら、ご厚意でこの宛名で書いていただきました。これは大事に保存しないと。書泉さんで額売ってたのに買い損ねてしまいましたが。

それにしても、客の入りも本当に盛況で(予約がすぐに一杯になったらしい)アンナ・コムネナという人物の日本での認知度が、ぐっと上がったなぁということを実感しましたね。もちろん相野洋三先生による『アレクシアス』邦訳や井上先生の『歴史学の慰め』刊行、さらに井上先生、根津先生や佐伯(片倉) 先生等の皆様の研究成果によるものでもあるのですが。

来年も「#アンナ・コムネナ生誕祭」盛り上げていきたいですね。

 

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せっかくなので、XことTwitterでの「#アンナ・コムネナ生誕祭」も含めた様子も少しご紹介

二葉先生は当日夜にスペースでお話もされていました。

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