音食紀行さんの2022年10月のイベント「ビザンツ帝国の食卓と音楽」が好評だったので、第2弾を開催しました。本当はイベント決まった時点でこっちでも告知するべき案件だったのですが。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
今回は白沢達生さんがいらっしゃらない一方音食紀行の遠藤さんが調理に回らず、プロの料理人の方に調理してもらうというスタイルでしたので、ちょっと前回とは違いますが、出した料理はだいたい同じです。
今回の会場は銀座七丁目のCo-Lab銀座というお店です。あいにくの雨天でしたが、お客様はドタキャンなしにお越し下さいました。
前回は10月だったのでネギのサラダでしたが、今回は4月のサラダなので内容が違います。今回は豆多め
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— 音食紀行 (@onshokukiko) April 15, 2023
今回の煮込み肉料理カルニブス。前回はヤギ肉を使いましたが今回は羊肉。
赤ワインビネガーや魚醤で味付けされておりまして、この魚醤を使うのがガルムを使っていた古代ローマの系譜をひく料理ということになるわけです。
そして上質の小麦粉から作るパン、シリグニオン。
いまだと全粒粉とかライ麦のパンの方が健康に良さそうな印象ですが、当時は白いパンの方が体に良いとどうも思われていたようですね。そして白いパンなので普通にパンとしておいしい(アニスとかフェンネルが入っているので普通のパンとは違いますが)。庶民のパン再現するとどうなるのかも気になるところですが、情報がなさそう。
肉料理その2のローストポークのラクタントス。なんか今だと醤油と砂糖の甘辛いソースかけて食べたくなりそうなですが、ビザンツはコムネノス朝頃まで砂糖がないので(砂糖はイスラーム経由で流入)、ハチミツと赤ワインビネガーのソース。
前回は塊になっていたカタスタトン(トラカーナス:酸っぱいお粥)ですが、今回はペーストっぽい感じに。アーモンド入っていて香ばしいせいか「そばがきみたい」という感想がちらほら。
牛乳とヨーグルトから作ったオクスガラ。
オクスガラを作るときに分離されるホエー
今回も参加してくださった方の感想は概ね好評だったようで、「関西で開催してほしい」というご意見もありましたね。終わった後、遠藤さんと今度は魚料理はどうですかねと言ったりしていたのですが(イスタンブルの名物にサバサンドがあるように、帝都でも食用魚が獲れたはずなので)。
次回は秋に開催する予定ですので、ご興味のある方は是非よろしくお願いいたします。
あと、前回も書いたのですが、私がビザンツについて喋るとかしないで済むような専門家を呼びたいんですよ、本当に。これをご覧頂いた専門家の方、謝礼は出しますので、ご連絡を頂戴できれば幸いなのですが。
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